超・株式投資
2014.11.22 06:30|本・web|
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豊富なデータを活用し、株式投資の常識やアノマリー(法則)を検証しています。
様々な示唆に富む本なのですが、非常に難解です(苦笑)
為になった内容を以下にまとめます。
・モメンタムとは、ある時期の株価変動(上昇か下降)と、それに続く時期の株価変動に相関があるということを意味します。ある期間(例えば1年)に株価が上昇した銘柄が、その後の期間(例えば1年)も株価が上昇した場合、プラスのモメンタムと言います。その銘柄がその後の期間に株価が下落した場合は、マイナスのモメンタムと言います。
・テクニカル分析の有効性を示すエビデンスはない。テクニカル分析では市場平均を上回れない。
・テクニカル教信者がなぜいなくならないのか?認知心理学によると、人間の本性は、予測できない現象や意味のない現象を嫌います。フランシス・ベーコンが賢くも「人間はものごとを理解する際、実際以上に秩序や等質性があるように考えがちである。自然界の多くの事象は特殊で不規則であるにもかかわらず、人は何もないところに平行性や対称性や関係性を与えてしまうのである」と言っているように、投資家が単なる過去の株価の動きに特別な意味やパターンを求めてしまうのは、もともと人間にある自然な性癖なのである。
・リターンが同じであっても、標準偏差の大小により、長期間後の期待リターンの分布は大きく変わります。グラフからは、期待リターンが同じであれば、標準偏差が小さければ小さいほど、普通の投資家にとっては好ましいといえるでしょう。
・ドル・コスト平均法については、大部分のファイナンスの専門家はこれの有効性を否定しているが、一般的にはあまり知られていない。
・PBR(株価純資産倍率)が小さいほど、またサイズ(時価総額、以降サイズ)が小さいほど超過リターンが良い。
つまり、バリュー株効果、小型株効果は明らか。
・モメンタムに関しては、日本株では、小型株から大型株に至るまですべてのサイズで、認められませんでしたが、それ以外の地域では、すべてのサイズで明らかにモメンタムが認められました。
・小型株、低PER、低PCFR(株価キャッシュフロー比率)、高配当、プラスのモメンタムほど、株価の超過リターンは良くなります。
・ボラティリティが高い(標準偏差が大きい)銘柄ほど将来リターンが低い傾向があります。これを「ボラティリティ・パズル」と言います。
・ファンダメンタル分析は実に危うく、難しいものである。仮定が少し違うだけで理論株価は何倍にも違ってしまう。
ここからはオプションの話になります。
オプションについて聞きなれない方は読み飛ばしてくれていいと思います(笑)
・買いたい株式があったとしても、すぐに株式を買うのではなく、プット売りを仕掛けて、その結果として株式を購入した方が資産効率は良いということです。「プット売りは、利益限定、損失無限大だから危険だ。」と書いていある本もありますが、それは正しくありません。
・LEAPS(Long-Term Equity Anticipation Securities)とは、普通のオプションより満期日までの期間が長いオプションです。普通のオプションは9カ月以内に満期日に迎えますが、LEAPSでは、通常、満期日が1年以上先のものになります。
・カバード・コールや現金確保プット売りのリターンの良さと標準偏差の小ささ(=リスクの小ささ)は実証されています。
→カバード・コールやプットはオプションの取引用語です。
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